浜坂海岸は岸田川が運んだ砂礫(されき)と海の作用でできた砂浜です。海岸に平行にできた砂州は内陸に向かって3列の高まりをつくっていて、内陸側から順次発達してできたことがわかります。最も高いところはユートピアの上で標高10ｍです。この砂浜が背後に水田地帯をつくりました。
　砂浜の西端の港は昭和40年代に完成した掘りぬき式の港です。現在、マツバガニやホタルイカの日本一の水揚げ港となっています。
　砂防林の松林「松の庭」は「但馬浜坂浜の松を大切にする会」などの保護活動により、城山園地などとともに日本の「恋人の聖地」百選に選ばれています。
　昭和47年、浜坂海岸は兵庫県民サンビーチに指定され、夏季にはキャンプ場・海水浴場として観光客に親しまれています。渚には、岸田川上流域から運ばれたさまざまな石ころがあり、石ころ採集を楽しめます。