洞ヶ谷、戸田穴観音のタフォニー
| ▲洞ヶ谷
| 岸田川右岸、新市「洞ヶ谷」と呼ばれる場所には、切り立った岩壁中の洞窟(どうくつ)に祠(ほこら)が祭られています。
洞窟は幅8m、奥行き4m、高さ5mの楕円形をしており、洞窟内には立派な社が祭られています。
すぐ下にも幅3m、奥行き2m、高さ70cmの洞窟があり、カエルの口のような形をしています。
ここには鎖や鉄梯子(はしご)で登るようになっていて、昔の修験道の場所であったことが分かります。 |
| ▲洞窟内の社
| 下流、戸田にも標高76mの小山の岩壁にも多くの洞窟が点在し、「穴観音」と呼ばれる祠もあります。
洞窟は標高約20~50mにあります。
田君川の橋のたもとでも同様の洞窟が見られます。 |
| ▲多くのタフォニーが点在する
| この穴はタフォニー(洞穴状の風化浸食穴)といいます。
この付近の地質は凝灰角礫岩(角レキや火山灰が混じった岩石)からなり、岩石中の割れ目や岩石に含まれている泥岩のレキや火山灰質のやわらかい部分が水や風で崩壊し、浸食されてできた地形と思われます。
身近なところにできた断崖や洞窟など珍しい地形を探訪してほしいものです。
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