町長の部屋
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こちら町長室(平成31年3月26日執筆)巨大風力発電に反対!
◆メリット
工事に伴う仕事が増える(多くは大手ゼネコン)。町に入る固定資産税が増える(交付税で相殺)。進入路が出来ると山の整備がしやすくなる。雇用として、草刈り業務が発生する。業者は売電で儲かる。
◆デメリットと疑問は多い
土砂災害の危険性が増す。工事にあたってダンプカーが頻繁に通行するが、安全対策はどうなのか。騒音・振動対策は大丈夫か。会社が倒産する可能性はないか。発電を終えた20年後に本当に撤去するのか。さらに災害が起きた時、誰が責任をもって進入路などを修理するのか。資本金が10万円と少ない。21基の低周波などの影響は実際に建ててみないと分からない。絶滅危惧種であるクマタカの生息が、日本野鳥の会の約1年間におよぶ調査で確認された。その他貴重な鳥が生息している。鳥などの生物の環境が破壊されるおそれがある。21基の風力発電機が並び立つ風景は圧巻だが、それがこの町に似合うのか。
◆町が割れる?
沖縄の辺野古基地建設など大規模事業に共通して心配されるのが、巨額のお金が動くことで町が真っ二つに割れることである。
◆弱点を狙い撃ち?
業者は新温泉町を選んだ理由に、電力会社の送電線との距離が近いことを挙げています。しかし原子力発電所などの立地をみてみますと、①地方、②人口減少地区、③高齢地区、④収入につながる産業が少ない、⑤自然公園などの指定から外れている、などが挙げられます。
◆業者の不誠実な対応
説明会の開催にあたって、住民の疑問・不安(8項目)に対し、すべてが説明不足・不誠実な対応であった。また、地域分断の原因になるとして懸念を示した地域貢献策を、特定の地区のみで説明したことは信頼を損ねる行為である。
大規模化より小さな循環こそ、町の持続的な繁栄につながります。
新温泉町長 西村銀三
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