新温泉町
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道路・交通

(1)現況と問題点

ア.道路

 町内には、国道178・9号を基幹とし、県道としても主要地方道浜坂温泉線のほか19路線があり、近年のモータリゼーションの発達により交通需要の増大に対応するため、安全で効率的な道路体系の整備を図らなければならない。道路、交通体系は、交通基盤という役割だけでなく、住民の利便性確保や広域的な地域間交流の活性化を図るうえで、重要な役割を担っている。
 主要道路の国道の178号は、未整備の自歩道・踏切・Z型クランク等により車両・歩行者の円滑で安全な通行を阻害している。バイパスの建設や歩行者の安全を確保するための歩道の設置促進が大きな課題である。
 一方、国道9号は、北へ大きく迂回する形でまちを東西に横断し、改良、舗装ともに整備されている。しかし、交通量の増加並びに車両の大型化に伴い更なる改良の要望は強く、また、横断歩道や歩道、安全施設の設置や積雪時の歩道除雪、さらには、潤いのある道路環境整備が強く求められている。
 国・県道等の幹線道路網の整備拡充とともに、日本海側の高速交通体系の構築を担う地域高規格道路鳥取豊岡宮津自動車道の整備を推進する必要がある。
 また、町道は1,141路線、実延長395kmあり、このうち主要幹線である1級町道22路線、2級町道37路線で63kmあり、各集落と国・県道と結んでいる。しかし、舗装率は59%、改良率は45%と低い。今後、防雪・災害防除等の安全施設の整備と拡幅改良等を積極的に進め、一層の利便性と安全性の向上を図る必要がある。

  また、浜坂駅南北一本化構想の検討をはじめ駅周辺の整備、市街地の再整備ポケットパークの整備など防災にも配慮した良好な市街地形成を図る。

イ.農道

 本町の農道は、平成15年末で総延長39.1km、耕地1ha当たりの延長は806mである。
 農道整備は基本的にほ場整備事業と並行して進めてきた。
 農道建設は農業の基盤整備に資するもので生産性の向上と機械化による省力化、効率化等近代経営を進めるうえで不可欠であり、安全性と荷傷み防止の観点より基幹農道の舗装を進める必要がある。

ウ.林道

 近年、木材価格の低迷等により、林業生産活動が停滞し、山林の荒廃が進行しているが、町土の84%を占める山林の経済的機能と国土保全水源、涵養等公益的機能の観点から林道整備は欠かせない。
 特に地場産業の掘り起こしや特用林産物の生産、また森林の有する健康増進、保養、レジャー的活用面に着眼し、総合的効率的に整備を行う必要がある。

エ.交通機関

 本町の主な公共交通機関としては、鉄道とバスがある。このうち鉄道はJR山陰本線が海岸線を東西に通過しており、通学・通勤客の足として利用している。しかし、近年の山陰本線の衰退原因として、特急列車の減少や、城崎から鳥取間の未電化、餘部鉄橋対策が上げられる。
 バスは全但バス、町民バスが町内を運行しているが、高齢者、学生、児童等の通院、通学、買い物等、地域住民にとって不可欠な交通機関である。さらには、神戸・大阪への高速バス、鳥取市や近隣市町への連絡バスは経済、医療等日常生活と観光客の誘致に寄与しており、広域観光、長期滞在の拠点として位置付けされている本町にとり、さらに充実を図る必要がある。特に経済的な結びつきが強い鳥取市間の路線については、現在1日6便運行している。
 今後も住民ニーズに対応した便数の確保、路線維持とともに、利用者の増大を図ることで、経営の安定化に努力しなければならない。  また、鳥取空港の運行便の充実、但馬空港の利用促進、湯村温泉ヘリポートの活用促進等を展開し、交通手段の多様な地域づくりを図ることが望まれる。


(2)その対策

1.町道の拡幅改良、防災、消雪工事等を推進し、安全かつ良好な景観を保つ道路づくりを進める。
2.浜坂駅前周辺、駅南北自由通路の整備を図る。
3.集落内道路の改良を進める。
4.除雪機械、防雪、消雪装置の拡充により、冬期間の交通安全を確保する。
5.農道整備を推進し、農業の近代化経営に資する。
6.林道や作業道整備を推進し、森林の多面的機能の高度発揮を図る。
7.公共交通網を充実し、生活路線の存続確保とあわせて広域交通網の整備と餘部鉄橋の架け替えを促進する。
8.鳥取県東部経済圏に位置する本町の状況を踏まえ、県境を越えた地域間交流を進め、町の活性化を図る。

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