新温泉町
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第11回全国草原サミット・シンポジウム in 上山高原 開催

 10月15日~17日の3日間、上山高原や夢ホールなどで「第11回全国草原サミット・シンポジウム in 上山高原」が行われ、九州地方や中国地方など全国各地から延べ約500人が参加しました。

現地見学会(15日、上山高原)
 絶好の秋晴れに恵まれ、自然保護団体関係者ら約150人が現地見学会に参加。NPO法人上山高原エコミュージアムの小畑和之代表理事による「上山高原の歴史」に関する講和を聞いた後、3班に分かれてガイドから説明を受けながら高原を散策しました。上山の山頂にある展望台に登った参加者は、風に揺れて銀色に輝くススキの穂と日本海から扇ノ山までを見渡せる360度の絶景に感嘆の声を上げていました。

全国草原シンポジウム(16日、夢ホール・町民センター・すこやか~に)
 役250人が参加して始まったシンポジウム。午前は基調講演と実践報告が行われました。
 基調講演は、放送大学兵庫学習センター客員教授の武田義明さんが「草原の再生と生物多様性」をテーマに講演。牛などの家畜や萱ぶき屋根の減少で、草原が減少し孤立化が進み、生物の多様性が損なわれている現状を説明。次に、東お多福山草原(神戸市)や上山高原などの取り組み事例を紹介。全国的な課題として、活動する人の高齢化や活動費用の確保などを上げながらも、草原の再生や保全の必要性を訴えました。
 実践報告には、3団体が登壇。小畑和之さん(NPO法人上山高原エコミュージアム代表理事)が「上山高原と人の歩み そして再生へ」、芸北中学校(広島県北広島町)が「ススキ再資源化のとりくみ~芸北茅プロジェクト~」、染谷孝さん(佐賀大学農学部教授)が「野草堆肥における善玉菌のすばらしい世界」と題し、各団体の活動や成果などを報告しました。
 午後は、4つの分科会に分かれてそれぞれのテーマで議論し、それらを持ち寄って、全体会で議論を深めました。
 最後に、シンポジウム宣言として、草原の保全活動にかかわる人材の確保と育成、草原を活用するスモールビジネスの創出、住民・行政・企業の連携の推進、草原保全にかかわる地域間の情報交換や学び合いの促進などが確認されました。











全国草原サミット(17日、佳泉郷井づつや)
 九州地方や中国地方など全国から11市町村が参加してサミットが行われました。
 最初に、一昨年に熊本県で行われた前回の全国草原サミットの報告を産山村の市原正文村長が行い、前日のシンポジウムの報告と問題提起を全国草原再生ネットワークの高橋佳孝会長が行いました。
 続いて、参加11市町村が、それぞれの取組状況や課題を報告し、草原の再生と保全にむけた協議を行いました。
 その中で、草原を有する自治体が情報を共有し、保全対策に連携して行動していくために、「全国草原自治体ネットワーク」を設立することが提案され、阿蘇市町村会(熊本県)が事務局となり設立に向けて活動していくことが承認されました。
 また、「上山高原サミット宣言」として、自然環境の保全及び草原再生に向けた取組の支援、草原を教育・文化・観光・産業振興に利活用できる社会環境の整備、草原の大切さと公益的価値を広くアピールする「全国草原100選」の選定などを全会一致で採択しました。
 次回は、宮崎県の串間市と川南町で2年後に開催することを確認し、「第11回全国草原サミット・シンポジウム」を閉会しました。

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