第4回前田純孝賞歌碑
| 第4回前田純孝賞受賞碑
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前田純孝賞は、浜坂町が先人前田純孝を顕彰するとともに「文学の町 うたが生まれる町 浜坂」を目指すために平成7年に制定した賞です。第4回目は全国から3,157首の短歌の作品が寄せられ、その中から選ばれた作品が、碑に刻まれています。
「竹やぶの脇に残りし桑の木のそうだあの頃蚕を飼ってた」
この歌のいいところは、上下が転調しているところです。
ある一点から調子が変わる。「竹やぶの脇に残りし桑の木の」というところまでが文語で、わりと古めかしいクラシックなスタイルになっています。クラシックなスタイルから新しいしスタイルへ。転調の瞬間、過去にスポットが当たるという仕掛け。歌は単調に続いていくのではなくて、あるところでガクッと調子が変わったり、或いは最初に緑色で来ていたのに「ぱぁっ」とピンクのトーンになったり、そういうドラマがあると楽しいですね。
・建立年月日 平成11年5月
・碑文
碑面 (受賞歌)村尾竹美の歌
碑陰 建立年・建立者等(内容省略)
・揮毫 田村風外
・建立者 浜坂町
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