川下祭り
但馬三大祭の一つ「川下祭り」
| 麒麟獅子舞
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◆と き ◆ところ
毎年7月中旬に3日間行われます。
令和6年7月13日(土)~15日(月・祝日)
新温泉町浜坂地区一帯
浜坂ふるさと夏まつり花火大会 令和6年7月14日(日)午後8時~
※荒天の場合は中止、順延なし
浜坂県民サンビーチ
◆川下祭りの内容
初日の宵祭りには、移動式の屋台が出て各種の演芸が披露されます。
二日目の本祭りには、神輿や鉾などの出し物が町内を練り歩く『渡御行列(とぎょぎょうれつ)』が行われます。また、浜坂県民サンビーチに設けられた「御旅所(おたびしょ)」では、麒麟獅子舞が奉納されます。
三日目には、「お釜清め」や「浦安の舞(うらやすのまい)」などの神事が行われ、神輿などの出し物が再び町内を練り歩いて宇都野神社へ帰り、一連の行事が終わります。
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◆川下祭りとは
「川下祭り」は、但馬三大祭りの一つとして長い歴史を誇っています。毎年7月中旬に3日間にわたり、宇都野神社で行われます。
起源は江戸時代の中期にさかのぼるとされ、当時浜坂が豊岡京極領から天領に変わったのを機に、京都八坂神社(祇園社)の大祭にちなんで行われたのが始まりと伝えられます。
祭りでは江戸時代中期より宇都野神社の氏子の間に継承されてきた県指定重要無形文化財の「麒麟獅子」が奉納されます。
祭りの中心は、にぎやかに町内を練り歩く御輿と、県の無形民族文化財に指定されている麒麟獅子の優雅な舞。この3日間は町内がお祭りムードに酔いしれます。祭り当日は、御輿町内巡行の先導として麒麟獅子が町内の家々回りを家内安全を祈願しつつ舞います。また、今も昔も、浜坂の夏はこの川下祭りから始まります。
花火大会では防波堤から約3000発の花火が打ち上げられ、夜空に空高く大輪の花を輝かせます。また、海面すれすれに打ち出すものもあり、空と海の両面から見える花火は格別の美しさです。
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神輿
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海上花火
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| 宇都野神社
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◆宇都野神社
宇都野神社は、祭神にスサノオノミコトと大国主命・稲田姫命が祀られている神社です。現在、神社に伝えられている棟札によると、寛文2年(1662)に三谷の赤坂から「牛頭天王」を現在の場所に遷宮されています。
宇都野神社の鳥居をくぐり、杉並木を抜けると右手に社事務所があり、その奥に石のほこらにおおわれた『鮑の宮水』があります。この『鮑の宮水』は、昔から船で航海するときに持って行くと、風雨の難をまぬがれると言われています。
また、字都野神社の社殿を覆っている森は、幹回り5メートルのスダジイをはじめ、スギの大木、サカキ、クスの木、モチの木などの植物が繁茂し、貴重な原生林が残され兵庫県指定天然記念物(宇都野神社社叢暖帯性植物原生林)に指定されています。
昭和43年3月29日 県指定文化財・新温泉町浜坂字宇都野
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| 浜坂県民サンビーチで舞う麒麟獅子舞
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◆宇都野神社麒麟獅子舞
宇都野神社の麒麟獅子舞は、7月中旬の「川下祭り」と10月8日の秋祭りのときに舞われます。
舞い方には、「辻の舞」「中の舞」「橘の舞」「雌雄の舞」があり、軽妙活発なリズムで舞われます。
麒麟獅子舞は、鳥取県東部地域から兵庫県内の旧浜坂町と旧温泉町周辺に伝承されている獅子舞です。獅子頭に特徴があり、一本角で耳が直立し、両目が大きく開き、鼻の穴が上を向いていて大きいなど「獅子」というよりも「麒麟」か「龍」に似ていることから『麒麟獅子』と呼ばれています。
本町では、9地区に伝承されており、祭りの日に神前で奉納したあと、各町内を廻って家内安全・無病息災を祈願して舞います。
昭和47年3月24日 県重要無形民俗文化財・新温泉町浜坂字宇都野(保存会)
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| 浦安の舞
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◆浦安の舞
川下祭りの還幸祭の日に御旅所で舞装束を身にまとった4人の神舞姫が扇と鈴を手に舞います。浦安の舞は神前神楽の代表的な一つで、祝いの象徴として行われているものです。
また、毎年7月14、15日に行われている諸寄為世永神社の例祭では、平成16年に約60年ぶりとなる浦安の舞が奉納されました。
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◆宵宮・京口二屋台
川下祭りを盛り上げるため、初日の宵宮に京口2丁目(京二)屋台が出て、演芸を6ヵ所で披露します。屋台の組み立てを数日前に、約2時間かけて京二屋台保存会会員が行います。
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◆宇都野神社麒麟獅子頭 現在、宇都野神社の麒麟獅子舞に使用されている獅子頭には、文化14年(1817)製作の墨書銘があり、指定されている獅子頭はその獅子頭よりも以前に使われていたもので、宇都野神社の麒麟獅子舞の起源を知る重要な資料です。
昭和60年3月1日 町指定文化財・彫刻・宇都野神社・新温泉町浜坂 |
◆宇都野神社神額
宇都野神社の神額は、町指定無形民俗文化財に指定されている川下祭り(渡御行列)の由釆・起源を裏付ける歴史的資料です。
平成7年5月23日 町指定文化財・歴史資料・宇都野神社・新温泉町浜坂字宇都野
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◆川下祭り(渡御行列) 家業繁栄、家内安全、商売繁盛を願う「獅子舞」「榊」「鉾」「神輿」などの屋台が巡行する渡御行列は、全国的にも数少ない行事の一つです。
平成4年3月31日 町無形民俗文化財・宇都野神社・新温泉町浜坂字宇都野
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