新田次郎文学碑
この文学碑には、山岳小説家新田次郎が浜坂町出身の登山家加藤文太郎をモデルに書いた小説「孤高の人」の一節が刻まれています。
新田次郎は、昭和5年の冬の富士山中で一度だけ文太郎と出会い、その事が 「孤高の人」を書く動機となりました。その当時新田次郎は、中央気象台に勤務しており、富士山観測所に交替勤務のため登山の途中に、文太郎と出会いました。
新田次郎たちが2日で登った富士山を、文太郎は1日で登ったといいます。また、「突風が吹きまくる富士山の氷壁をまるで平地でも歩くような速さで歩き、まるで天狗のような奴だと言いながら見送ったものでした。」と新田次郎は記しています。
この文学碑は、平成2年に加藤文太郎を語る会を中心に建立され、作家藤原てい (新田次郎夫人)を招き、除幕されました。
・建立年月日 平成2年11月21日
・碑文 碑面 小説「孤高の人」の一節(省略)
碑陰 略歴 (内容省略)
・揮毫 比叡山延暦寺大僧正 誉田玄昭老師
・建立者 加藤文太郎を語る会(「孤高の人」文学碑建立実行委員会) |
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