石造五輪塔
この五輪塔は、箔屋上島喜左衛門宗徳を祀る塔(墓)です。
宗徳は、江戸時代の初め京都の角倉から浜坂に移り住み、元和元年(1615)に妙経庵を建立しました。その後、鳥取の大宝山芳心寺より慈雲院日徳上人を迎えて光徳山栄福寺と改めました。栄福寺の開基です。
宗徳は、寛永19年(1642)に亡くなりましたが、五輪塔に寛永4年(1627)の年号が刻まれており、生前に供養した逆修塔です。
五輪塔には、「妙法蓮華経」の題目と「是人於仏道決定無有疑(妙法蓮華経 如来神力品第21)」の経文が刻まれています。
以前、この五輪塔の石垣の間から写経した小石が出でおり、一字一石の納経も行われています。
・建立年月日 寛永4年(1627)4月6日
・碑文 題目・経文(内容省略)
・建立者 清光院宗徳
平成9年4月25日 町指定文化財・建造物・新温泉町浜坂 |
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