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子宮頸がん(HPV)ワクチンについて

2023/12/25

1.子宮頸がん(HPV)ワクチンの積極的勧奨の再開について
 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は、平成25年(2013年)6月から積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、令和4年4月から、他の定期接種と同様に個別の勧奨を行うことになりました。
 

2.子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症)について
・子宮頸がんとは、女性の子宮の入り口(頸部)にできるがんのことです。
・初期の頃にはほとんど症状のないことが多いですが、生理のとき以外の出血や性行為による出血、おりものの増加などがみられることがあります。
・ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、このウイルスが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。
・公費で受けられるワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類のヒトパピローマウイルス(16型と18型)に対して予防効果をもつワクチンです。
・HPVに感染しても、多くの場合は自然に検出されなくなりますが、一部が数年~数十年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。
・子宮頸がんは国内では年間約11,000人が発症し、年間約2,900人が死亡しています。
・ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することで、子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。

〈参考〉
HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)

3.接種対象者
〔定期接種〕
12歳~16歳になる年度の女子(平成19年度~平成23年度生まれ)

〔キャッチアップ接種〕
積極的な勧奨を差し控えていた間に定期接種の対象であった平成9年度~平成18年度生まれの女子で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方

〈参考〉
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~(厚生労働省ホームページ)
キャッチアップ接種(厚生労働省リーフレット)

4.接種ワクチン・スケジュール
・公費で受けられるのは3種類のワクチン(サーバリックス:2価、ガーダシル:4価、シルガード9:9価)です。
 ※令和5年4月から、シルガード9も定期接種の対象として、公費で受けられるようになりました。シルガード9についての詳細は、「9価HPVワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)」をご確認ください。
・決められた間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。
・妊娠中もしくは妊娠している可能性がある場合は原則接種できません。

・HPVワクチン(不活化ワクチン)は他の予防接種との間隔に関する規定はありませんが、
 原則として、新型コロナワクチンに関しては、互いに片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。

接種スケジュール

ワクチン名

標準的な接種間隔 標準的な接種間隔で接種できなかった場合

サーバリックス
(2価)

  1回目
   ↓ 1か月の間隔
  2回目
   ↓ 1回目から6か月以上の間隔
  3回目

  1回目
  ↓ 1か月以上の間隔
  2回目
  ↓ 1回目から5か月以上かつ、2回目から2か月半以上の間隔
  3回目

ガーダシル
(4価)

  1回目
  ↓ 2か月の間隔
  2回目
  ↓ 1回目から6か月以上の間隔
  3回目 

  1回目
  ↓ 1か月以上の間隔
  2回目
  ↓ 3か月以上の間隔
  3回目

シルガード9
(9価)
1回目の接種を
15歳になるまでに受ける場合

  1回目
  ↓ 6か月の間隔
  2回目
 

  1回目
  ↓ 5か月未満の間隔
  2回目
  ↓ 3か月以上の間隔
  3回目
 
1回目の接種を
15歳になってから受ける場合

  1回目
  ↓ 2か月の間隔
  2回目
  ↓ 1回目から6か月以上の間隔
  3回目
 
  1回目
  ↓ 1か月以上の間隔
  2回目
  ↓ 3か月以上の間隔
  3回目

5.接種方法
①接種対象者には、順次個別でご案内を送っております。
②接種を受けるときは、事前に医療機関を予約してください。
③接種の際は、母子手帳と予診票を忘れずに持参してください。

6.接種費用

 無料(公費)
 ※キャッチアップ接種の対象者も令和4年4月~令和7年3月まで公費で接種ができます。
 


7.留意事項
・接種当日は、朝から体調をよく観察し、普段と変わったところがないことを確認してください。
・予防接種を受ける予定であっても、体調が悪いと思ったらかかりつけ医とよく相談して接種するかどうか判断してください。
 ※37.5度以上の明らかな発熱がある場合は接種できません。
・接種後30分程度は、急な副反応が出た場合に備え、医療機関にて背もたれのある椅子に座り医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
・接種後1週間は副反応の出現に注意し、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
・接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。また、当日ははげしい運動は避けましょう。
・母子健康手帳は、予防接種を受けた大切な記録となります。今後接種歴を確認する機会も多くありますので、大切に保管してください。

8.副反応について
・子宮頸がん予防ワクチン接種後に見られる主な副反応として、接種した部位の痛みや腫れ赤み、疲れた感じ、頭痛、腹痛、筋肉や関節の痛みなどが挙げられます。
・また、ワクチン接種後に見られる副反応については、接種との因果関係を問わず報告を収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。
・重い副反応がなくても、気になる症状や体調の変化がみられた場合は、接種した医師に相談してください。
・予防接種によって健康被害(入院が必要な程度の障害など)が生じた場合は、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものと認定されると、予防接種法に基づく補償を受けることができる健康被害救済制度があります。
・予防接種の効果・副反応など説明書をよく読み理解した上で接種してください。

〈参考〉
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方(厚生労働省)

9.参考リンク:日本産科婦人科学会ホームページ
より詳細な情報については下記の日本産婦人科学会のホームページをご確認ください。
子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために


お問い合わせ
保健福祉センター すこやか~に
〒669-6821 兵庫県美方郡新温泉町湯1019
0796-99-2940    0796-99-2550    メール
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