居組龍雲寺本堂
龍雲寺本堂は、本堂は、寛政12年(1800)と明治12年(1879)に2度焼失しており、現在の本堂は文化11年(1814)に鳥取藩主池田家の菩提寺として再建された興禅寺本堂(鳥取市栗谷 前身は、龍峰寺)を明治21年(1888)に移築したものである。 そのため、本堂両妻の懸魚には鳥取藩主池田家と姻戚関係にあった徳川家の家紋「三つ葉葵」や蛙股には池田家の家紋「揚羽蝶」が彫刻されている。 また、以前屋根にあげられていた「揚羽蝶」の入った鬼瓦なども残されている。 本堂の柱や用材には、当時銘木として家具や床材に用いられた「みずめ桜」が使用されている。 龍雲寺本堂は、新温泉町内において江戸時代の寺院建築様式を遺す数少ない寺院であり、但馬(新温泉町)と因幡(鳥取県)との文化交流を知ることができる建造物である。
平成17年4月26日 町指定文化財・建造物・龍雲寺・新温泉町居組
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