新温泉町
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一石五輪塔

 田君川沿いの山林の中に周囲約5mの盛土があり、その上に高さ60cm余りの小さな一石五輪塔が建っています。また、近くには小五輪塔が3つあり、一見墓石群の様相です。
 五輪塔は、平安時代未頃に建てられ始めた供養塔で、室町時代になると一石五輪塔と呼ばれる一石で小型の五輪塔を造った供養塔も建てられるようになりました。
 田君の一石五輪塔がだれを供養するために建立されたものでしょうか。記銘文は残っていませんが、形態からみると室町期から江戸初期の頃と思われます。これらの石塔から少し離れた川岸寄りに小さな石地蔵も建っており、毎年盆には田君の人々がお参りする風習が現在も続いています。
 戦国時代(16世紀後半)に鳥取城主武田高信が芦屋城を攻撃し、浜坂近辺の小城主たちと合戦に及んだが、負け戦となり、高信の子武田与十郎が落武者となり、田君谷で村人の手にかかり討死したといいます。与十郎が弱冠16・17才であり、それを哀れんだ村人が葬ったものではないかと思われます。
 また、田君川東の尾根には戦国時代の丸谷城があり、この城ゆかりの者の墓ではないかという土地の人の話もある。いずれにせよ、歴史を物語る石塔群です。

小五輪塔群
小五輪塔群
一石五輪塔
一石五輪塔

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文化財室・浜坂先人記念館
〒669-6702 兵庫県美方郡新温泉町浜坂
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