町長の部屋
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こちら町長室(広報しんおんせん令和4年9月号掲載)◆浜坂高校を考える
昨年6月29日、県の教育委員会が「高校あり方検討委員会」の決めた報告会を豊岡総合庁舎で行いました。但馬3市2町の教育長、首長、中学校長会の代表校長さんが集められました。 報告を基本に、その後、第3次高校教育改革計画が県教育委員会によって策定され、今年3月に公表されました。 主な内容は、①少子化に伴う高校の再編成(統合と廃校) ②特色ある高校教育の提供 ③地域との連携のあり方の3つです。 これまでの議論では、但馬地域の高校再編成は盛り込まれていませんでした。 令和8年度までは現在の形で存続する方針が打ち出されました。 ◆浜高進学は5割 現在、多くの生徒が鳥取城北高校に進学しています。 浜坂高校の定員は80名ですが、今年3月に卒業した中学生は浜坂中学校と夢ヶ丘中学校を合わせると123名で、そのうち浜坂高校に進学した生徒は62名、令和2年度は55名、令和元年度は79名でした。 一方で、鳥取城北高校の進学者は今年37名、令和2年度は30名、令和元年度は16名でした。 ここ2年急増していますが、原因は私立高校への国の補助金が増え、保護者の授業料負担が激減したことにあると考えられます。 このままでは浜坂高校の生徒はさらに減ることが予想されます。 ◆存続への道は なんと言っても特色ある高校教育の提供です。 かつては商業科がありました。現在、普通科とグローバルキャリア類型の2つですが、もっともっと地域の魅力を生かした学科が必要です。 そして、特色ある教育を持続・継続させるためには学校長の任期を最低でも現在の2年から4年にするべきです。 さらに地域とのつながりを深めるためには高校の先生との関係が重要です。地元(但馬)出身の先生の比率を5割以上採用することです。 ◆通学エリアの拡大を 現在、鳥取県から浜坂高校には進学できません。 鳥取との緊密な関係をみると、制限を取り除き鳥取県からも通学できるようにすれば、生徒の増加を見込めるようになります。 新温泉町長 西村銀三
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