宝篋印塔
昔、三尾には、多数の宝篋印塔があったが、盗難や破損などによって少なくなり、完全な形で残っているものは数えるほどです。 三尾の宝篋印塔の隅飾突起は、直立より若干反っていることから古い形式の宝篋印塔です。この宝篋印塔は、南北朝時代の康安元年(1361)以降に建てられたもので、全体の形は『関西形式(宝篋印塔は、形によって関西形式と関東形式に分かれる)』に属し、模様は『近江式模様』 です。 三尾の宝篋印塔の搬入経路を考える時、海上交通以外には到底考えられない状況です。中世における日本海の交通及び物流・交流を証明する貴重な資料です。 |
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