本谷焼尾製鉄遺跡
久斗山地区にある本谷焼尾製鉄遺跡は、江戸時代中期(18世紀前半)頃に砂鉄から鉄を精錬していた「たたら場跡」です。同地区は、地質が山陰型黒雲母花崗岩によって形成されていること、谷が深く豊富な水と木炭にする森林があることから、江戸時代には砂鉄を原料に鉄を精錬する「たたら製鉄」が盛んに行われていました。 平成8年12月から平成9年6月にかけて、教育委員会が発掘調査をした結果、たたら製鉄炉跡(床釣施設)と、これを覆う隅丸楕円形の高殿施設2基(重複関係)が検出されました。なお、本谷焼尾製鉄遺跡は極めて保存状況がよく、浜坂地域のたたら製鉄史を解明する上で貴重な遺跡であることから、遺構は文化財保護の見地から盛土を施して埋め戻しています。 平成10年6月24日 町指定文化財・史跡・新温泉町久斗山 1,200㎡ ※データ (1号炉)隅丸楕円形 推定建坪面積 133㎡ 長軸14.6m 短軸12m 同床型床釣施設 (2号炉)隅丸楕円形 推定建坪面積 120㎡ 長軸15m 短軸10m 高床型床釣施設 |
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