宝篋印塔
宝篋印塔は、鎌倉時代の中頃から「宝篋印陀羅尼経」を納めるために建てられた供養塔です。 基本的には、基壇・塔身・笠・相輪と重ねられており、特に、笠の隅飾突起に特徴があります。笠の隅飾突起が直立している宝篋印塔ほど古く、反り返っている宝篋印塔ほど時代が新しくなります。 観音山の宝篋印塔は、文化12年 (1815) に建てられたもので、正面に「施主万人講」と刻まれています。 笠の隅飾突起が水平に近いことから江戸時代の宝篋印塔の形態をよく現わしていますが、塔身が二段でそれぞれに蓮華の飾りが着いた特異な形態の宝篋印塔です。
・建立年月日 文化12年(1815) ・碑文 内容省略 ・建立者 万人講 |
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