桃観トンネル石額
山陰線久谷・余部間には、山陰線で最も長い桃観トンネル (全長1,991m) があります。そのトンネルの東西の坑口上部に山陰線建設当時の逓信大臣兼鉄道院総裁後藤新平の筆による石額が掲げられています。 久谷側は「萬方惟慶(すべての人がこれを喜ぶ)」 余部側は「惟徳岡小(この徳は少なくない)」 と刻されています。 初期の鉄道工事には、記念すべきトンネルの両端を煉瓦や石で装飾し、石額を掲げていました。桃観トンネルも明治43年に完成し、山陰線の記念すべきトンネルとしてトンネルの両端に石額が掲げられています。山陰線の歴史を語る文化的遺産です。
・建立年月日 明治43年 ・碑文 碑面 久谷側「萬方惟慶」 余部側は「惟徳岡小」 ・揮毫 逓信大臣兼鉄道院総裁 後藤新平 ・建立者 鉄道院 米子建設事務所 |
桃観トンネル石額(久谷側)
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桃観トンネル石額(余部側)
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