三尾トンネル開通記念碑
昭和20年代まで三尾地区の物資輸送は海路に頼っていました。海が荒れる冬場などは「陸の孤島」となり、陸路による交通が三尾の人たちにとって最大の念願でした。そのため、兵庫県が昭和20年よりトンネル工事に着手し、取合道路を含めて昭和27年3月にすべての工事が完了しました。これが旧三尾トンネルの開通です。
その後、自動車が主要な交通手段となつた昭和40年代になって、自動車の通行が可能な二車線の幅約6mのトンネルが兵庫県によって計画され、昭和55年工事に着手し、総事業費5億1千6百50万円をかけて昭和57年9月に完成しました。このトンネルの開通を記念して、三尾区民によってこの記念碑が建てられました。
新しい2車線のトンネルは開通したものの、トンネルから三尾の集落までの落差は大きく、その後も道路幅の拡張、急勾配・急カーブの緩和工事が進められました。現在は、集落まで2車線の道路が完成しています。
・建立年月日 昭和57年9月8日
・碑文 碑面 御火乃浦に新しい道拓く
兵庫県知事 坂井時忠
碑陰 建立年等(内容省略)
・揮毫 兵庫県知事 坂井時忠
・建立者 三尾区 |
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