名号石(念仏供養塔)
長年の風雨にさらされて読みにくくなっていますが、中央に「南無阿弥陀仏」とあり、その下に蓮華文が刻まれています。このような念仏供養塔は「名号石」 「名号はん」と呼ばれています。
念仏供養塔は、江戸時代に四十八夜の間、阿弥陀如来を拝む「四十八夜念仏」の行事が盛んに行われ、その行事が終わったときなどを記念して建てられたものです。
この清富の念仏供養塔は、慶安5年(1652)と明暦3年(1657)に紀伊屋楠田氏を中心に行われた「四十八夜念仏」を記念して建てられたようです。
清富の念仏供養塔は、新温泉町内でも比較的古い念仏供養塔であることから、町指定文化財に指定されています。
昭和58年4月1日 町指定文化財・新温泉町清富
①・建立年月日 慶安5年(1652)
・碑文 碑面 南無阿弥陀仏
・建立者 楠田七郎左衛門外講衆
②念仏供養塔(清富)
・建立年月日 明暦3年(1657)
・碑文 碑面 南無阿弥陀仏
・建立者 楠田七郎左エ門外講衆
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