念仏供養塔
この念仏供養塔は、慶応4年(1868)に指杭村の宮階喜代三郎他、講連中によって建てられたもので、井伊大老と深い関係にあった彦根・清涼寺の住職25
世俊龍和尚の揮毫です。
俊龍和尚は香美町香住区御崎の出身で、幼い時諸寄村の龍満寺に入って僧となり、後に彦根の清涼寺や、隠居庵の久昌寺に住んでいました。
なぜ、指杭の念仏供養塔に揮毫したか詳しくは分からりませんが、俊龍和尚が一時的に田井の楞巌寺で僧として修行したことがあり、その縁で檀家であったこの村の人々が揮毫を依頼したものとも思われます。
・建立年月日 慶応4年(1868)
・碑文 南無阿弥陀仏 前清涼俊龍■書
慶応四龍舎戌辰年九月吉旦
・揮毫 彦根清涼寺住職・25世俊龍和尚
・建立者 宮階喜代三郎他、講連中
|
|