谷角日沙春
| 谷角日沙春
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異色の画家
谷 角 日 沙 春
明治26年(1893)~昭和46年(1971)
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谷角日沙春(本名・久治)は、明治26年(1893)浜坂町諸寄に生まれ、大正2年(1913)20歳のとき京都に出た。翌年菊池契月に入門して本格的に絵画修行をし、大正7年(1918)には第12回文展に初入選した。
日沙春は、最初から女性風俗や女性像をテ-マとし、大正9年(1920)から東京の吉原に住み込んで女性を観察・研究し、遊女をテ-マにした倦怠感の漂う作品を帝展(日展の前身)に出品して画壇からおおいに注目された。大正12年(1923)関東大震災にあって再び京都に戻り、一時諸寄にも帰郷した。翌年再び京都に出て師・菊池契月の新古典主義的で端正な画風に転じ、昭和8年(1933)第14回帝展では入選(特選)した。
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| 谷角日沙春生誕地碑(諸寄・川中町)
・建立年月日 平成5年12月
・碑文 碑面 谷角日沙春之碑
碑陰 建立年、建立者等(内容省略)
・建立者 諸寄区 | しかし、戦後は画壇を離れ、昭和25年(1950)頃から対象を思い切って単純化して、直線や三角形あるいは点線による独自の構成的作風を展開させた。そして、昭和36年(1961)頃から仏画に専念し、一年一作をモット-として最後まで大作を作成しながら、昭和46年(1971)77歳で亡くなった。
60年にわたる画業は、変化に富んだもので、すぐれた才能を生かし、日本画に独自の境地を切り開いた日沙春は、ふるさとの誇る天才画家である。
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ツヅミ(大正3年<1914>)
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生生渦而鳴(昭和27年<1952>)
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桃太郎(昭和26年<1951>)
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猫と八仙花(昭和26年<1951>)
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競妍(昭和7年<1932>)
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不動図(昭和46年<1971>)
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