石灯籠
栃谷・嚴島神社の下に立派な石灯寵が3基あります。
この石灯籠は、江戸時代に全国的に行われた伊勢神宮への代参(伊勢講)を記念して、文久3年(1863)に建てられたものであり、石灯寵の1基には「伊勢御神燈」と刻まれています。
鎌倉時代に発生した伊勢神宮の御師は、室町時代以降それまで武士や領主とだけであった師壇関係を庶民層まで広げ、全国の檀家を訪ね伊勢神宮への寄進の取次やお札を配って回りました。また全国の檀家を中心に伊勢講を組織しました。江戸時代になつて伊勢講は、伊勢神宮への参宮に形を整え、庶民の間に広まりました。
但馬地方には室町初期の頃から御師が回つており、栃谷には江戸時代の始め頃、伊勢の御師であった福島家が移り住み、山田屋福島家を起こしました。この福島家を中心として伊勢講を組織して広めたものと思われ、享保年間(1716~)の記録が栃谷の村文書として残されています。
栃谷の福島家は江戸時代に豪農として栄え、田君の新田開発なども行いました。
・建立年月日文久3年(1863)9月
・碑文 伊勢御神燈 建立年等(内容省略)
・建立者 若連中
・建立年月日文久3年(六六三)8月
・碑文 御神燈 建立年等(内容省略)
・建立者 若連中
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