至誠如神
文化3年(1806)9月7日の明け方、不思議にも赤い火の玉のようなものが南から北の海へ、さっと飛び去ったのが見えました。ちょうどその時浜坂村の漁師たちは、海に出る準備をしていたが、「これはきっと海が荒れる前ぶれに違いない。神様のお告げを守って今日は、船を出さないことにしょう」と相談して一艘も出漁しませんでした。
ところが他の村の漁師は、朝なぎに安心して出漁したところ、たちまち大しけにあい、多くの犠牲者が出ました。
一人の犠牲者も出なかった浜坂の人々は、今さらの様に神のご加護のありがたさに感謝し、この碑を建ててこれからも守っていただくようにお祈りしました。
・建立年月日 文化8年(1811)
・碑文 碑面 至誠如神由来(内容省略)
・建立者 浜坂浦(浜坂村の漁業者) |
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