三禮供養塔
新市地区から岸田川右岸沿いに上流に進むと、左手に深い谷が見えます。その谷に向かって、しばらく急峻な山道を登ると洞ケ谷「こもり堂」があります。清らかな湧き水もあり、深い森の中の静かな所です。左手の崖には洞穴があり、その中に権現堂が建てられています。堂には、本尊の不動明王像などが安置されています。この一帯を洞ケ谷といい、かつては山岳信仰(修験道)の場でありました。 こもり堂の右手を少し登ると、田井の楞巌寺の未庵と言われる「洞谷庵跡」があり、2基の石碑が建っています。この石碑は、江戸時代の末に修験僧独国和尚が建立した三禮供養塔です。 毎年7月には祭りが行われています。
・建立年月日 文化11年(1814) 6月 ・碑文一基は、五経一字一行三禮塔 一基は、公尊三千仏名一仏三禮塔独国識 ・建立者 独国和尚・世話人 八日市村伊左衛門 |
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