新温泉町
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丹土はねそ踊

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 剣術で祖先の霊を慰める伝統行事

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 丹土地域に伝承された「はねそ踊」は、戦国時代に田舎の豪氏が我が家、我が身を護るため家の子郎党に剣術を教えて我が身の安全を計ったといわれています。
 その後、桃山時代に歌舞伎の曲が流行し頭(ず)を切り六方を踏む様になり、その音曲を剣術に取り入れ、父の亡き後に仏前に向い剣術を踊って供養をし、亡き父の霊を慰めたのが始まりとされています。

 毎年盆には行事の一つとして踊られ、古くは村祭や田植休み等にも村人総出で踊りに加わったといわれます。
 踊り手は二人、時としては三人が一組となり、刀・懐剣・脇差・なぎなた等を手にし、太鼓と囃しに合わせて所作事を演ずるもので、踊り手の多い時は幾組もが円陣を作って演じます。
 所作事の芸題には「毛谷村六助」、「鈴木主水」、「白井権八」、「宮城野、信夫」、「国定忠次」など数多く伝わっていますが、古くはさらに「鬼神のお松」、「笠松峠仇討」、「夏目千太郎」その他幾十種かがあったといわれています。

 その型の由来するところは歌舞伎であり、顔の向け方、足の踏み万にも直線的なきめてがあります。
 また、敏捷な動作やしなやかな身ごなしには気迫と共に節度が認められます。
その女役はかっては男子の女形によって演ぜられましたが、現在では女性が進んで自ら女役をこなすようになりました。

 この地区の盆踊りには他にも多くの歌曲と踊り手とがあったようですが、上述のような口説風の調子と所作事だけが「はねそ踊」の名で今日に伝わったものと考えられ珍重されています。

※二人の時は「立ち」と「受け」、三人の時は「受け」が二人となります。

昭和47年3月24日 県無形民俗文化財・はねそ踊保存会・新温泉町丹土



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