新温泉町森林・林業ビジョン2025/05/01
新温泉町森林・林業ビジョンを策定しました
〇策定の背景
森林は、建築の用材や燃料・肥料を生み出し、水を貯え、土砂災害を抑制し、地球温暖化を緩和するなど私たちの暮らしに大きな恩恵をもたらしています。私たちが豊かな暮らしを続けるためには、森林を適切に整備及び保全することがとても大切です。 しかし、森林を守り育てる林業は原木価格の低迷、木材消費の減少、担い手の不足など様々な課題を抱えています。また住民の森林への関心も薄れていく中、森林整備は停滞し、山の荒廃が進んでいます。 そのため、本町は森林・林業の現状と課題や森林との様々な関わりを捉え、森林のあるべき姿と今後の取組を「新温泉町森林・林業ビジョン」としてとりまとめました。(令和7年3月)
4つの基本方針
1.安全・安心な森林づくり
森林がもつ水源涵養機能や土砂の流出や崩壊を防ぐ機能など、町民の安全安心を守る森林の役割を未来に“つなぐ”ためには、災害に強い森林整備が重要となります。 そのため、森林の整備を通じて森林の多面的な機能の維持・向上を図り、町民の安全・安心を守る森林づくりを推進します。 2.適切な人工林管理 充実した森林資源を循環利用し次世代に“つなぐ”ためには、適切な人工林管理を効率的、効果的に行う必要があります。人工林整備の効率化には、施業の集約、森林所有者や森林境界の明確化、適切な森林配置への誘導が必要です。 そのため、人工林の適切な管理により多様で健全な森林づくりを推進します。 3.人と自然の共生 町民が、森林を守り、育て、活かすことで、森林との関係を築きながら次世代に“つなぐ”ため、恵み豊かで魅力ある森林づくりが重要です。 そのため、森林との共生に関する情報発信、自然と触れ合う機会の創出に取り組み、町民の森林に対する理解の促進を図ると共に、豊富な森林資源を活用した山村づくりに取り組みます。 4.担い手の確保・育成 豊かな山を未来へ“つなぐ”ためには、森林整備を担う様々な林業経営体の長期にわたる持続的な経営が必要であり、林業の担い手を確保して育成することが重要です。 そのため森林に関わる様々な関係者と連携し、将来にわたって林業の担い手を支える施策と体制づくりを推進します。 関連資料
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