当館で展示しておりましたチョウの化石につきまして、令和7年より調査研究が行われた結果、最古の現生種の化石であることが判明しました。
この化石は新温泉町海上で約250万年前の地層から平成2年頃採取されたもので、慶應義塾大学幼稚舎の高橋唯教諭と慶應義塾大学の相場博明名誉教授、一般財団法人進化生物学研究所・光洋精機株式会社の齋藤光太郎氏らによる調査の結果、現在中国に生息するポターニンミヤマシロチョウの世界最古の化石であることが判明しました。今回の研究の成果は、令和8年7月29日に国際的な古生物学会The Paleontological Societyの学術誌「Journal of Paleontology」に掲載されました。
今回の調査により、翅(はね)などの形態からシロチョウ科のAporia (ミヤマシロチョウ)属であることを特定し、世界で確認されている全てのAporiaの現生種およそ40種と翅の細かい特徴を比べていった結果、化石はポターニンミヤマシロチョウ(Aporia potanini)と一致することが分かりました。
このポターニンミヤマシロチョウは現在の日本にはおらず、中国の北部、北東部にのみ分布するチョウです。そのため、ポターニンミヤマシロチョウが250万年前の日本に生息していた証拠となりました。
またチョウの化石はなかなか産出しないため、これまでは世界最古の現生種の例はおよそ30万年前のゴマダラチョウでしたが、今回はそれを大きく遡るものになりました。
詳細については、下記リンクをご参照ください。
眠っていた化石、世界最古の現生種のチョウだと判明!
-ミヤマシロチョウの仲間、ポターニンミヤマシロチョウの化石を報告-
(令和8年10月13日付慶應義塾大学プレスリリース)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2025/10/27/28-170262/
(Journal of Paleontologyリンク)※英文
https://doi.org/10.1017/jpa.2026.10245