7月26日、浜坂多目的集会施設で「山陰近畿自動車道フォーラムｉｎ新温泉」を新温泉町山陰近畿自動車道整備推進協議会と新温泉町の主催、兵庫県新温泉土木事務所の後援で開催し、約250人が参加しました。

はじめに、郷土研究家の岡部良一さんによる「わがまちの古道を訪ねて」と題した、浜坂地域の交通事情の歴史についての基調講演があり、江戸時代から現在に至るまで人々がどのような道を作り移動してきたのか、実際に古道を歩き、その目で見てきたことを説明されました。

次に、兵庫県新温泉土木事務所長が、浜坂道路の整備状況と早期供用開始に向けて取り組んでいることを説明し、浜坂東小学校の児童を対象に行われた兵庫県の浜坂道路出張出前講座の様子をビデオで上映しました。

パネルディスカッションでは道路開通後の地域にもたらす効果や活用について、神戸大学の沖村孝名誉教授をコーディネーターとして、町長をはじめとする町内各種組織の代表者6人のパネリストが期待と戦略について活発な意見を交わしました。交流人口の拡大、新鮮な海産物の産地直送による魚価格向上、救急患者の病院搬送、滞留時間拡大に伴う宿泊客の連泊、他市町への時間短縮により若者が町に根付く利点になるなどの意見が出され、様々なことが期待されることから、町の大動脈となる自動車専用道路の必要性と早期完成を望む声があがり、整備促進を訴えました。

現在、新温泉町栃谷～香美町余部間（9.8㎞）の浜坂道路は、2017年度の開通を目指して工事が進んでいます。