新温泉町
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森林基幹道「池ノ尾線」全線開通

11月28日、千谷地区から諸寄地区を結ぶ全長約18㎞の森林基幹道「池ノ尾線」が工事着手から23年を経て完成し、諸寄地区内の沿線で開通記念碑除幕式が行われました。
式典には、整備を行った兵庫県の関係者や岡本町長のほか多数の来賓が出席し、記念碑の除幕や郷土芸能が行われ、新しい林道の完成を祝いました。

この森林基幹道「池ノ尾線」は、鳥取県境に広がる約1,600ヘクタールの森林資源の活用と地域の活性化を目指し、兵庫県が平成3年度に着工して整備を進めてきました。千谷地区の県道「千谷蕪島線」を起点とし、鳥取県境から三成山へ北北東に延びる稜線の鞍部、古い字名でもある「池ノ尾」を越え、諸寄地区の県道「岸田諸寄線」に至る延長約18㌔の林道です。

式典で但馬県民局の岩根正局長は、「木質バイオマス発電などの新しい動きもあり、そうした中で大きく威力を発揮するのは林道である。また、但馬の自然・食・温泉などを満喫する森林ツーリズムにも活用されることを期待している」とあいさつしました。また、岡本町長は、「池ノ尾線が、多くの人によって愛され、活用され、産業や地域振興につながっていくことを祈念している」と祝辞を述べました。
地元自治会で構成する県営林道池ノ尾線開設促進委員会の太田昭雄会長は、「促進委員会でお願いしてきたことを実行に移す体制を考えて、林道を有効活用し、町の活性化に努力していかなければならない」と謝辞を述べました。

会場では、初雪が舞う中、郷土芸能として千谷地区と諸寄地区に伝わる「麒麟獅子舞」が両地区の保存会によって披露され、新しい林道の完成を盛大に祝いました。

事業概要
起点:美方郡新温泉町千谷
終点:美方郡新温泉町諸寄
延長:18,146m
受益面積:1,659ha
幅員:全幅員5.0m(車道幅員4.0m)
施工期間:平成3~ 25年度(23か年)
事 業 費:約53億円
関係市町:新温泉町(旧浜坂町、旧温泉町)

「池ノ尾線」の由来
池ノ尾線終点(諸寄地区)が分岐する県道岸田諸寄線をさらに大栃川上流に遡った旧町境の尾根までが、かつては「池ノ尾」という地名で、竹田地区などに至るルートが「池ノ尾越え」と呼ばれていたことにちなみ、森林基幹道「池ノ尾線」と命名されました。

自然環境と安全・安心への配慮
工事が及ぼす猛禽類(クマタカ等)の生態影響調査、県内産間伐材を利用した丸太伏工の導入など自然環境に優しい林道工事の工夫に努め、また、耐候性鋼材の使用による大栃橋の建設、法枠・ロックボルト併用工法や厚層基材吹付等による法面対策など、より安全・安心への備えにも配慮しています。
 

森林ツーリズムへの活用も期待
池ノ尾線から日本海を望むロケーションの良さを生かして山陰海岸ジオパークの関連施設と連携した森林ツーリズムへの活用も期待されています。(千谷方面では、二尾山農地や丹土地区の愛宕山、諸寄方面では日本海や諸寄港などを望むことができます。気象条件が良ければ、開通記念碑建立地点付近で隠岐諸島や大山を望むこともできます)











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