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夢千代日記

2006/04/19

湯村温泉・荒湯
湯村温泉・荒湯
 夢千代日記

夢千代の里として知られている新温泉町。
夢千代日記はNHKのテレビドラマや映画、舞台としても上演されました。
しかし、テレビ放映がされたのは昭和56年の事・・・
現在では夢千代日記自体をご存じ無い方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、夢千代日記についてご紹介します。

夢千代像
夢千代像

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夢千代日記 〜あらすじ〜  
原作 早坂 暁
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胎内被爆し、白血病であと3年の命と宣告された永井左千子(夢千代)が母の残した山陰の小さな温泉町の置屋を女手ひとつで切り盛りする中で披女を収り巻く人間関係が多重に交差し、その人間模様を綴った病床日記を通じて物語は展開していきます。
神奈川県から殺人犯を追ってここ山陰・湯の里温泉までやって来た山根刑事と神戸の病院から帰ってきた夢千代、何の縁もない二人の点が線で絡まって余部の鉄橋を通過する列車の中から日記は始まります。
二人の次の出会いは、湯の里温泉の煙草屋旅館。座敷を終えた夢千代を待っていたのは、殺人容疑で手配中の芸者「市駒」を捜す山根刑事。今年の5月に書き置きを残して「はる家」を出た市駒の行方を聞きに来たのです。山根は、温泉劇場で市駒の消息をつかみます。やはり近くにいるようです。
その頃の確かな情報を知るため夢千代に日記を見せてほしいと頼むのですが手元にはありません。病床日記ですから半年毎に神戸の病院に置いて来るのです。
このことで山根と地元警察の藤森刑事課長は、夢千代が白血病であることを知ります。


余部鉄橋
余部鉄橋
そんなところへ7年前に心中した橋爪信之の家族が警察を訪れます。
七回忌と心中のかたわれの金魚に子供がいたことを知り引き取りにきたのでした。
はる家に木原先生が十八才の時子を連れて来ました。身寄りがなく、少し左足が不自由 なようです。
この子が生きていくためにもこの「はる家」で面倒をみてほしいと夢千代に頼み込むのでした。
旅役者の一座が来てから菊奴は落ち着きがありません。
以前もそうだったのですが今回は、若手二枚目の春川辰次郎こと室川辰夫を贔屓にします。
はる家で旅役者のことが話題にのぼります。その話になると着付けをしていたスミが不機嫌になります。
過去に知られたくない何かがあるのでしょう。


はる屋(夢千代館)
はる屋(夢千代館)
町の診療所では、胃潰瘍が悪化した山根が木原の診察を受けています。
ここでは処置が出来ないので鳥取の大きな病院に行くように勧めるのですが頑として受け入れません。
そんな時、山根の奥さんが子供を連れて蒸発したという報せが人ります。
仕事と家庭と両立出来ない、生きるのが下手な男の選んだ道です。
煙草屋旅館では、表日本の大手ホテルチェーンが傘下に入れようとひと騒動がおきており、苦しくても昔ながらの旅館を維持したい女将と近代化を図りたい息子の泰男。
泰男は、以前この土地を嫌がって東京に山て行ったのです。
その時、左千子も一緒でした。でも帰ってきたのは悲しい過去を背負った左千子(夢千代)ひとりでした。
なにも悲しいのは夢千代だけではありません。子連れの金魚もそのひとりです。
橋爪母妻が忘れ形見と思っていた子供は人違いだったのです。
この子供は、生きる希望を失った金魚のために木原が連れてきた子供だったのです。
その木原は、誰にでも親切で人一倍優しく医者の鏡のような人なのですが無免許でどうやら偽医者のようなのです。
ある朝、子宮癌の千代春と連れ立ってこの町を静かに出ていきます。
同じ日の午後.菊奴が贔屓にしていた旅役者の室川辰夫も雀と手に手を取って姿を消します。
後で判ったのですが木原は、子供のいない人に赤ちゃんの凱旋もしていたのです。


仕事一筋の山根は、それらの証拠を焼き捨て、そして刑事を辞めたのです。
そして、何度もすれ違いになりながらも夢千代は波止場のスナックで市駒と山会います。
仏壇を抱える市駒の姿を信じていたのですがやはり連れ合いを殺していたのです。
仕方なくこうなったのです。
人の人生は、苦しくて悲しいことばかりではありません。時子が晴れて芸者になったのです。
小さな夢と書いて「小夢」です。
余部の鉄橋を渡って表日本へ倖を夢見た人、夢が砕けて辿りついた人、それぞれです。
山陰の小さな温泉町「湯の里温泉」に厳しい本格的な冬がやって来ます。
それでもここで生きる人たちは、春を望みながら「てんでしのぎ」ですが肩を寄せ合って生きる道連れがいます。
−(夢千代日記より)−


湯村温泉・荒湯
湯村温泉・荒湯

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続・夢千代日記 〜あらすじ〜 
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夢千代に残された時間は、あと2年。「誰かを好きになりたい、好きになってほしいと不意に心の底からこみあげてくるのです。」神戸の病院から帰る列車の中で夢千代は行く宛てのないひとりの家出少女と出会い、気になって連れて帰ったのです。
一方、はる家では金魚の連れ子のアキ子が学校から帰ってこないので誘拐されたのではと騒いでいます。どうやら実の母が引取りにきたようです。
そんな折、川上の大きなホテルがオープンするというのでこの小さな温泉町「湯の里温泉」には落ち着きがありません。
ホテルが募集した人たちも集まっており、曽根母子もそのうちの一組ですがこの家庭も複雑な環境にあるようです。
温泉劇場の山倉もそれを当て込んで外人の踊り子やステージを派手にするため絵描きを呼んでいます。
夢千代が連れてきた少女は、まだ十二、三才ぐらいです。
好きになった人を探しにきたというのですが判っていることは、「中学教師でカミムラヨーイチ、山陰に居る」という事だけなのです。
夢千代は、その人の手掛かりも無いままアキ子の担任の松崎先生にも聞いてみるのですが隣の鳥取県でも該当する人物は見当たらないのです。
何度もアキ子の実母から電話があります。実母の青野恵子は、もう子供が産めない身体になっていたのです。
金魚は、手放すつもりで結果をアキ子に託すのでした。


煙草屋旅館(夢千代館)
煙草屋旅館(夢千代館)

藤森刑事課長がはる家を訪ねた時、少女のカバンの中から西洋ナイフと通学定期が見つかります。
「池辺俊子・十三才」、そしてこのナイフは何に使うつもりなのでしょうか。
警察署の調べで、この少女は中学2年の夏休みに絵のモデルになったとき教師に乱暴されたらしいのです。
夢千代には想像も出来なかったことです。
「こんな子供を・・・・・・このままでは人は悲しすぎる」、真相を知りたいと夢千代は俊子と二人きりで話をして自分が白血病であることを告げます。
温泉劇場の踊り子は、実は日本人だったのです。
そしてステージの絵描きは、どうしてもヌードなど描けない、一度みた夢千代をどうしても描いてしまうのです。
そのたびに山倉に塗り潰されてしまうのです。
絵描きは、この町を去る揃に一度本当の夢千代を描きたいと思っているのです。
そして意を決してはる家の夢千代を訪ねます。
その時です、俊子が戻って居間の入口から見たものは・・・「せんせい・・・」「!君は・・・」、この絵描きこそ上村洋一だったのです。
俊子は驚きのあまりはる家を飛び出すのです。


冬の日本海
冬の日本海
慌ただしさの中、本心を語らないまま上村は「煙草屋旅館にいます。」とだけ告げ、はる家を後にするのです。
俊子を探しに出た夢千代は、温泉劇場で上村の描いた砂丘と芸者の絵に出会います。
俊子を連れて夢千代は上村に会いに行くのです。
そして事件の真相を知り、上村の生徒を思う温かい心を感じるのです。
幼すぎた愛は一方的で乱暴すぎたのです。
こんな少女も心が渇いていたのです。
俊子は、迎えにきた親に引き取られて帰ります。
あと2回の春しかない夢千代は、上村に絵を描いてもらうように頼みますが身体の具合が良くなる春まで待ってもらいたいのです。
「浜タンポポの花が咲くまで待ちます、そして毎日手紙を出します。」と云う上村。
彼はイカ釣舶で漁帥をしながら来年の春まで待つというのです。
あと2年しかない命に上村を杖にしてしまうかも知れないと迷う夢千代のもとに何通もの手紙が届きます。
すがりたい、すがってもいいという気持ちでようやく返事を書く夢千代。
はずむ心でポストにそっと手紙を入れました。
警察署に上村の乗ったイカ釣舶が遭難したという報せが入りました。
すぐ彼が居た港町に夢千代は駆けつけます。
彼の下宿の小さな机には夢千代の出した手紙が封も切らず置いてあります。
ひとあし遅かったのです。
・・・砂丘をひとり歩く夢千代にたよりない風が通り過ぎていきます。
−(続夢千代日記より)−



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冬の日本海
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