本町で唯一、国の重要無形民俗文化財に指定されている「但馬久谷の菖蒲綱引き」の保存団体「久谷菖蒲綱保存会」（岡坂峰雄会長）が、兵庫県芸術文化協会の平成25年度第32回「ふるさと文化賞」を受賞しました。

この賞は、永年にわたりひたむきな努力を続け、伝統文化を守り育ててきた方々を表彰するもので、2月7日、兵庫県県民会館（神戸市）で同賞の贈呈式が行われました。

菖蒲綱引きは、江戸時代から日本海沿岸地域に伝わる端午の節句の行事で、久谷地区では、生の菖蒲やよもぎ、すすきを編みこんだ綱を「大人組」と「子ども組」に分かれて引き合い、年占いに加えて地区の発展を祈って行います。同保存会は、この行事を子どもから大人まで地域ぐるみで結束して守り受け継ぐことにより、地域文化の向上に尽くされています。

岡坂会長は、「伝統文化を守ることは大変なことだが、このたびの受賞で、改めて継続する勇気が湧いてくる。地域の皆さんに良い知らせができる」と喜びの言葉を話していました。