32・茶、栗、柿
佐治谷の阿呆が、鳥取の街に、茶と栗と柿を売りに出た。
「茶栗柿、茶栗柿」
と、町中売って廻ったが、一日廻ってもちょっとも売れなんだ。
帰ってその話をすると、
「阿呆、茶は茶で別々に、栗は栗で別々に、柿は柿で別々に言わんと売れるか」
と、どなられた。
その翌日、
「茶ベツベツ、柿ベツベツ、栗べツベツ」
と言って街中売りあるいたが、やっぱり売れなんだ。
※参考文献
喜尚晃子 「但馬・温泉町の民話と伝説」1984年より
温泉教育研究所 「温泉町郷土読本-温泉町誌-」1967年より
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