服部庄重書案
 | 服部庄重書案
| 楞厳寺に寄進された土地は、久斗庄・二方庄以外に、因幡国服部庄があります。服部庄は、因幡国の一宮宇倍神社(現鳥取県岩美郡国府町に所在)の社領で、宇倍神社は領家職をもっていました。永徳2年(1382)に、楊梅従三位入道親行が、楊梅家代々の菩堤を訪うことを条件として、服部庄領家職を手継証文をそえて寄進したものであす。 服部庄はもと順徳上皇の所領であったが、なくなられた後左衛門督局へ、さらに元徳2年(1330)に前大蔵御楊梅盛親に相伝され、盛観の子、親行から前記のように永徳2年に楞厳寺に寄進されたものです。「服部庄領家職手継重書案一巻」におさめられた13通の文書案は、これら服部庄の伝領の経過を示すものです。 |
昭和38年3月9日 県指定文化財・古文書・楞厳禅寺・新温泉町田井 |
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