約7千万年前の流紋岩が形づくる観音山
観音山(清富)の南斜面の山麓部にそそり立つ灰白色の巨大な岩壁が見えます。この岩石は今から約7千万年前の日本列島がアジア大陸東端にあった頃に噴火した山陰海岸沿岸では最も古い火成岩の流紋岩で、岩肌には平行な縞模様が見える固い岩石です。この岩石は山の北側では銛の刃先のような形の岬「鬼門崎」を形づくっています。
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 ▲観音山の火成岩の流紋岩
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 ▲浜坂県民サンビーチから見た観音山
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香美町矢田川流域に多く分布するため矢田川流紋岩といわれています。観音山の急峻な地形は固い岩山の斜面が侵食されてできたもので、密教の修験の場にふさわしい威容を誇る山を形づくっています。
付近には遊歩道があり散策が楽しめます。 |
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