新温泉町
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以命亭収蔵展 七釜屋の人々と旅

▲6代目與十郎が江戸へ行ったときの旅行記等
▲6代目與十郎が江戸へ行ったときの旅行記等
▼とき
 3月8日(土)~ 4月9日(水)
▼ところ 
 浜坂先人記念館「以命亭」
▼内容
 七釜屋森家の人々が、「お伊勢参り」や「四国八十八ヶ所巡り」をしたときの旅行資料、地図等を展示します。鉄道・車のない時代、どのように旅行していたのでしょうか。また、谷角日沙春や森梅園の書、掛け軸等も展示しました。

5代目五源太の長女お真が11歳でお伊勢参りをしたときにお土産として持ち帰ったもの。(難波屋の松の版画)
5代目五源太の長女お真が11歳でお伊勢参りをしたときにお土産として持ち帰ったもの。(難波屋の松の版画)
◆江戸時代 七釜屋の人々と旅

 七釜屋森家には、多くの旅行記録、旅行資料が残っている。2代輿右衛門、3代輿右衛門、4代近三郎、5代五源太、6代輿十郎及び親族の伊三郎とその子秀助のものである。
 時代としては宝暦12年(1762)から明治14年(1881)までの120年間の記録だが、旅の目的はほとんどが京都から伊勢・奈良、出雲、金毘羅、四国八十八ケ所などの禅社仏閣参詣である。中には城崎への湯治もあった。

▲谷角日沙春の作品
▲谷角日沙春の作品
 江戸後期は、庶民文化の向上と共に「お伊勢参り」を始めとして、旅行ブームが沸き起こる。『和州巡覧記』『大日本22社道中記』など多くの旅のしおりや仙州魂志』や各『名所図絵』など名所案内が出版され、更に十返舎一九の『東海道中藤栗毛』が火をつける。森家の人々も、信仰心と好奇心から旅に出たと思われる。親類から餞別をもらい、旦那寺の満願寺から道中手形を手に入れ、従者を連れ出発する。途中の出費は阜の都度記録し、スケッチ・地図や和歌・俳句も残している。これらの資料から当時の物価や名所の様子が分かり興味深い。紳社仏閣に参拝すると、由緒書やお札を手に入れ、各地の名所の土産も持ち帰る。帰宅すると氏神の宇都野神社に参り、道中の無事のお礼をし、親類に土産を配った。

▲立脇泰山、森梅園の作品
▲立脇泰山、森梅園の作品

お問い合わせ
浜坂先人記念館
〒669-6702 兵庫県美方郡新温泉町浜坂
0796-82-4490    0796-82-4490    メール
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