宝篋印塔
宝篋印塔は、本来「宝篋印陀羅尼経」という経典を納める塔で、この塔を礼拝供養すれば罪は消滅し、災害から免れ、死後は極楽浄土に生まれかわると言われています。
この玉田寺の宝篋印塔は、もとは大阪府の能勢にあったものを新温泉町栃谷出身の古美術研究家細見古香庵が寄進したものです。
塔の基礎石に正和3年(1314)の銘があり、宝篋印塔が建てられ始めた鎌倉後期の様相をよく現わしています。また、兵庫県下では、最も古い年号を持つ宝篋印塔であることから、兵庫県指定建造物に指定されています。
・建立年月日 正和3年(1314)
昭和52年3月29日 県重要文化財・建造物・玉田寺・新温泉町七釜 |
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