新温泉町
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こちら町長室(広報しんおんせん令和4年8月号掲載)

◆駅と町づくり
 あなたは最近列車に乗りましたか。
 新温泉町にはJRの駅が4駅あります。久谷、浜坂、諸寄、居組です。
 4月11日、JR西日本が浜坂駅と鳥取駅間の赤字が8億5千万円、浜坂駅と城崎温泉駅間の赤字が11億8千万円の赤字であることを公表しました。
 コロナ前の令和元年の営業成績です。
 JR西日本は、ここ2年間のコロナによる大きな赤字を抱えているローカル線の厳しい状況を公表しました。
 コロナの影響はもちろんですが、基本的赤字の要因は人口減少や自家用車の普及、さらに高速道路網の整備や飛行機の利用増などによって利用者が大きく減ったことにあります。
 2町が合併した平成17年の浜坂駅の1日あたりの平均利用者数は494人でした。11年後の平成28年は1日あたり263人となり、約47%減りました。その後、JRは駅の利用客数の公表をしなくなりました。
 そして、この度の突然の公表です。

◆駅は町の顔
 浜坂駅は新温泉町の玄関、顔です。
 活性化の一環として平成20年には、当時の馬場町長が駅の一部を利用し、鉄道グッズを展示した「鉄子の部屋」を開設しました。
 その後、令和2年には加藤文太郎記念図書館の分室として図書コーナーを待合室に設置しました。
 JR西日本が発表した後、さっそく但馬や鳥取県の関係市町と連携し、国や全国知事会、県に対して鉄道の維持・存続、利便性の向上などの要望を行いました。
 毎日の通勤・通学、観光になくてはならない鉄道。時間通り正確に運行される鉄道の重要性は言うまでもありません。
 現在、山陰本線を豪華観光列車トワイライトエクスプレス「瑞風」が走っています。1人あたりの料金は約35万円から最高137万円です。
 豪華列車を走らせる一方で、日常生活を支え、地域に必要な路線を廃線・縮小するなどあってよいのでしょうか。
 JR西日本と地域が協力して鉄道を守らなければなりません。


新温泉町長 西村銀三

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