新温泉町
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こちら町長室(広報しんおんせん令和5年8月号掲載)

◆町の農業・米は
 最も多くの人が生産している米農家の現状は厳しい状況にあります。合併した平成17年度、水稲共済に加入した農家数は1625戸でしたが、令和4年度の加入農家は989戸で約40%減りました。
 作付け面積は、平成17年度が6万2953アールで、令和4年度は4万9695アールで約21%減りました。
 農協が扱った収穫量は平成17年度が2026㌧、令和4年度は1775㌧で約13%減りました。
 販売額は3億3千万円から2億3千万円となり、約30%減少しています。(種子籾は平成17年度が約6100万円で令和4年度は約4500万円)
 まとめると、農家数は約40%減少、面積は約21%減、収穫は約13%減、販売額は約30%減となり、小規模農家の減少とコメ価格の下落が見えてきます。また、水稲共済に加入しない農家が約80戸あります。

◆畜産は
 平成17年度と令和4年度を比較すると、畜産農家の数は108戸から45戸に半減しました。繁殖和牛の頭数は884頭から762頭に減りました。販売金額では、2億7100万円から3億3100万円で約22%伸びています。しかし、過去最高だった平成30年度の4億2800万円からは減少しています。特長として、少頭飼い農家が減り、多頭飼い農家に頑張りが見えます。

◆世界農業遺産に認定
 7月6日、美方郡産の但馬牛の飼育システムが世界農業遺産に認定されました。牛を家族のように育て、牛籍簿という人間の戸籍にあたる仕組みを取り入れるなど、他地区にない独自の育成方法が認められました。美方郡産但馬牛のブランド力強化と、今後の畜産農家にとって大きな展望が拓かれました。

◆農業生産力
 和牛、米に次いで販売額が多いのが大根で、平成17年度は約8500万円、令和4年度は約9300万円です。梨は、平成17年度が約3000万円でしたが、現在は各農家が得意先への直接販売が多く正確な販売額は不明です。
 次にピーマン、山椒、小豆です。新温泉町で生産されている農作物の販売総額は、平成17年度が約8億3800万円で、令和4年度は約7億5000万円で縮小しています。
 日本農業の共通課題である高齢化と後継者不足問題。日本の農業従事者の平均年齢は67・7才です。新温泉町の農業に新たな方向を早期に打ち出さなければなりません。


新温泉町長 西村銀三

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