町のテーマは「海・山・温泉、人が輝く夢と温もりの郷」です。海と山をつないでいるのが川です。

　５月３日（火）に岸田川の環境を守る会主催のヤマメ釣り教室が開催されました。場所は岸田川と田君川の合流地点です。参加者は親子連れが多く、約１２０名。ボランティアで協力頂いた岸田川漁協や婦人会の会員さんを含めると総勢約１５０名と大変にぎやかでした。

　まずはじめに、ヤマメ釣り教室が行われ、次に、川のゴミ拾い、その後に、ヤマメの塩焼き・豚汁・おにぎりで昼食、そして、ヤマメのつかみ取りで終了しました。今回で17回目の開催で、すべてボランティアで運営されています。

　この事業の素晴らしさは、自然と親しむことはもちろんですが、ふるさとの自然を知ること、川に住む生き物に触れること、岸田川の歴史や知識を学ぶこと、親子のふれあい、地域の方々と知り合いになること、ごみ拾いにより環境美化と環境学習につながること、川魚を味わうことなど多くの要素を含んだ素晴らしいイベントです。

　最近は、川や海は危険であるとの話を聞くことがありますが、もともと生物は海から誕生したと言われています。時に牙をむくこともありますが、自然がもたらす恩恵は多大です。自然を避けようとせず、上手に付き合うことが生きる知恵と言えます。大昔から人はそのように生きてきました。

　現在、岸田川漁業組合は河川環境を守り育てるため、鮎の放流をはじめ、秋のサケ遡上の環境学習会など数多くの事業に取り組んでいらっしゃいます。組合長や会員の皆さんと、これらの事業を裏方として支え、活動されていらっしゃる婦人会の皆さんに心より感謝申し上げます。

新温泉町長　西村銀三