新温泉町
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こちら町長室(広報しんおんせん令和4年2月号掲載)

集落の維持
 新温泉町には63集落(浜坂地域30集落、温泉地域33集落)ありますが、その内、限界集落(65歳以上の高齢者の比率が50%以上の集落)は令和3年4月1日現在で、浜坂地域は3集落、温泉地域は15集落、合計18集落あります。高齢者比率45%以上の集落を加えると10集落増え、28集落となり、町内の半数近くの集落が集落維持に危機感、不安を感じるレベルにあると言えます。

 この度、集落の現状を把握するために、50戸以下で高齢化率40%以上の21集落を対象に実施した小規模集落元気度調査結果がまとまり、次のような現状と要望が示されました。

〔買い物や病院に行くのに交通の便が悪い。免許証返納後の交通手段が心配。救急車が通れない道路の拡幅を。除雪が大変だ。鹿・猪の獣害がひどい。農地の維持が大変。農地の荒廃。土砂災害が心配だ。防波堤の整備を。崖の崩落対策を。独身者が多い。婚活の勧めを。終活・墓じまいを考えている。町税など安くしてほしい。人口減少、高齢化で活気がない。空き家、一人住まいが増えた。子どもがいない。若い人の働く場所がない。子どもが帰ってこない。老後の生活が心配。高齢化で村の維持・共同作業・伝統行事などの活動ができない。村にリーダーがいない。役員のなり手がない。集落支援助成制度の設立を。〕
 
 村の存在は、人間の機能に例えると毛細血管のようなものと言えます。毛細血管が正常に機能するからこそ生命の維持が可能で、様々な活動ができます。地方の集落が抱える課題は新温泉町だけでなく、日本国中の地方の集落が抱える共通の課題です。国はもっともっと地方の実態を直視・自覚し、その解決策への支援拡充を図ることが求められています。

 もちろん町の責任は重大で、解決策となる少子化対策、高齢化対策、働く場の構築にむけて、一歩ずつ前向きに取り組んで参ります。

新温泉町長 西村銀三

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