新温泉町
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こちら町長室(広報しんおんせん令和4年12月号掲載)

◆山を生かそう
 令和2年10月、5年に1度の国勢調査が行われました。
 合併した平成17年と比べると、人口は15年間で約17400人から約13300人と約4100人(約24%)減りました。

◆就業人口は
 最も就業人口が減ったのが建設業で44%減、2位は農業で41%減、3位は小売・卸売業で34%減、4位は製造業で31%減でした。
 一方で増えたのが林業・狩猟業で3.6倍、電気・ガス・水道業が2.2倍になりました。
 増えたのはこの2分類のみで、他はすべて減少しました。

◆林業・狩猟業が増えた背景
 ドイツではなりたい職業の1位が医者で、2位が森林従事者と言われています。
 今年、北但西部森林組合に5人の新入職員が採用されました。高校卒が2人、大学卒が3人、うち1人は女性です。
 ここ美方郡でも若い林業従事者が増えています。実は日本の新規森林従事者は年々増加傾向で、毎年約3200人も増えています。
 国が進める「緑の雇用」制度の普及などにより、森林魅力の再認識と最近の高性能林業機械の導入もあり、若者に見直されてきています。
 
 さらに、鹿・猪を狩猟する人が増えたことも大きく影響しています。
 昨年度、鹿の捕獲数は1342頭でしたが、今年4月から9月までの6ヶ月で970頭と増える一方です。

◆木材価格
 新温泉町は山が8割以上を占めています。
 近年、高齢化による人手不足や木材価格の低迷もあり、山は大きく荒れていました。
 また、大雪により杉などがたくさん倒壊し、多くが放置されたままです。

 最近は、原油価格の高騰やロシアによるウクライナ侵攻、さらには円安なども影響し、輸入木材の需要が高まっています。
 昨年10月と比べると国産木材も大きく値上がりしています。

◆山と生活
 かつて新温泉町には製材所もたくさんあり、雇用の場として多くの森林職員を採用していましたが、現在は製材所も激減し様変わりしました。
 特に奥八田地区には炭焼きをする人や木地師など山と生活を共にする人達が住んでいました。

◆海の恋人は山
 11月13日、全国海づくり大会が天皇皇后両陛下ご出席のもと明石市で開催されました。
 紹介された最優秀作文の中に「豊かな海には豊かな山の存在がある」と発表されました。
 山の存在を見直し、山を生かすことが求められています。


新温泉町長 西村銀三

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